書きやすい人権作文のテーマとは?
人権作文を書くときは、まずテーマを決める必要があります。
ここでは、書きやすい人権作文のテーマとして、小学生、中学生、高校生ごとにご紹介します。
・いじめ
小学生、中学生、高校生ともおすすめです。
・戦争
高校生はおすすめですが、小学生、中学生はおすすめではありません。
・障がい者
中学生、高校生はおすすめですが、小学生はそれほどおすすめではありません。
・人種
小学生、中学生、高校生ともそれほどおすすめではありません。
・病気
中学生、高校生はおすすめですが、小学生はそれほどおすすめではありません。
・災害
小学生、中学生、高校生ともおすすめです。
・高齢者
小学生、中学生、高校生ともおすすめです。
書きやすい人権作文のテーマは、小学生、中学生、高校生によって選択方法や書くときの観点も違ってきます。
人権作文を書くときは、ここでご紹介したような書きやすい人権作文のテーマも参考にしてください。
人権作文のテーマの事例とは?
人権作文では、いじめに関する問題が最も多くテーマとして近年は採用されています。
いじめは身近なものであり、人権作文のテーマとしては最も多いものです。
いじめのテーマとしては、悪口をいうことによって他の人を誹謗中傷する言葉の暴力や、仲間内や対人関係で差別することがほとんどです。
ここでは、人権作文のテーマの事例についてご紹介します。
ネットによるいじめ
最近は、ネットによるいじめが多くなっています。
特に、LINEによるグループでの暴言や孤立が多くあります。
例えば、スマホによる長電話などのように、他の人と繋がることがプライベートでも多くなったためです。
一人の時間が少ないとストレスを感じるときも多くあるのではないでしょうか。
人権作文のテーマとしては、人権のあり方と情報化社会について着目するといいでしょう。
災害
東日本大震災が2011年に発生したときに、原発事故があったところから引越ししてきた人を孤立させて差別するいじめが問題になったことがありました。
原発事故による風評被害をメディアの新聞やテレビなどが拡大したことによって、なんとなく良くないイメージが染み込んだためでしょう。
人が作った原発によって、農産物の果物や野菜などのみでなく、人権まで脅かされました。
東日本大震災から年月がすでに経っていますが、将来的に発生するといわれている南海トラフ地震や首都直下型地震に置き換えれば、人権作文のテーマになるためおすすめです。
障がい者
障がい者の問題は、人権と深い関係があります。
身近な車椅子や盲導犬というようなものから、パラリンピックに出るような人まで、テーマとしては幅広い観点から選択することができます。
差別
人権のイメージとしては、外国人や男女などについての差別の問題がまず浮かんでくるでしょう。
平等に誰でも接するといいのでしょうが、差別がまだ根強く残っています。
社会に暗黙の決まりとして漂う傾向に切り込むと、人権作文の自分の意見として書きやすいでしょう。
なお、外国の人種をテーマにして人権作文を書くのはおすすめではないでしょう。
というのは、体験したこととして書けることが多くないため、しっかりと知識を落とし込んでなければ、内容として薄っぺらなものになるからです。
外国の人種についてそれでも書くときは、差別がどうして拡大したかという観点から考えてみるといいでしょう。
例えば、次のように、構成としては自分の考えが基本になるようなもので書いてみましょう。
- 「差別の意識が人にはどうしてあるのだろうか」
- 「どこから差別する気持ちは出てくるのだろうか」
- 「経済的に差別が始まったのはどのようなキッカケなのだろうか」
なお、自分が「ハーフ」や「日本に来た外国人」という立場のときは、自分が体験したことを人権作文に書いてみるのもいいでしょう。
人権作文のテーマの見つけ方とは?
人権作文のテーマのいじめということでも、いろいろな問題があります。
いじめのテーマの中でも、特に自分が興味のある問題を見つける必要があります。
見つける方法としては、ネットが最もおすすめです。
例えば、ネットで「人権 問題」あるいは「人権 問題 地名(自分が住んでいる市や県の名前)」などのキーワードで検索してみましょう。
人権に関するさまざまな問題が表示されるでしょう。
この中で、自分が「この問題について調査してみたい」と考えるものを選択します。
あとは、選択した問題について、ネットでさらに詳しく調べる、役所で聞く、身近な人に聞くなどして、実際に体験したことを書いておけば、人権作文のテーマが見つかります。