人権作文の書き出しのポイントとは?
ここでは、人権作文の書き出しのポイントについてご紹介します。
まず、人権作文のテーマを調査します。
例えば、障害のテーマについて調査するときは、次のようなことなどが挙げられます。
- 基本的に障害とはどのようなものか
- どのようなことが障害になっているか
- どのような気持ちになっているか
- どうしてもらうとありがたいと思っているか
もし、自分の家族や友人が障害者であればどうしたいかを思い浮かべてみましょう。
思い浮かべた自分の家族や友人について、気になったのはどのようなところかを書いて、これについて調査してみよう、考えてみようとしたきっかけを書きます。
人権作文を書くときは、このきっかけのところが大事な起承転結の「起」にあたります。
まず、人権作文の書き出しはこのようなポイントを意識しましょう。
人権作文の目安はだいたい原稿用紙5枚程度でしょうから、書き出しのところは1.5枚程度を目標にしましょう。
また、全国中学生人権作文コンテストで入賞したものがネットなどで紹介されているため、ぜひ参考にしてください。
人権作文の書き出しのコツとは?
今から人権作文を書こうとしても、書き出しが思い浮かばないときも多くあるのではないでしょうか。
書き出しが興味のないものであれば、読む人はさらに読みたくないでしょう。
ここでは、人権作文の書き出しのコツについてご紹介します。
音で書き出す
文章の中に読む人を引き込む最も簡単な方法は、音で書き出すことです。
例えば、音が聞こえるような「ドンドン」などというような書き出しです。
これを読めば、現在実際に起きているような感じがします。
会話から書き出す
人権作文の書き出しは、会話から書き出しましょう。
効果としては、読んでいる人を文章の世界にいきなり引き込むことが挙げられます。
体験したことから書き出す
具体的なイメージを読む人に与えて、興味を今から書くことに持たせます。
例えば、「自分は非常に悲しい体験がある。」などの書き出しです。
疑問文で書き出す
例えば、疑問文として「なぜ~」などと書き出します。
一緒に読む人に考えさせるように引き込む方法です。
このような人権作文の書き出しのコツを把握しておくと、スムーズに書けるでしょう。
読む人が興味を示す人権作文の書き出しとは?
ここでは、読む人が興味を示す人権作文の書き出しについてご紹介します。
書き出しに結論を書かない
例えば、人権作文を障害者というテーマで書くときは、ほとんどの人がテーマの結論として例えば「障害者は大変です」などと書き出すでしょう。
しかし、このような書き出しのときは、この後の文章が理由として「どうしてかといえば…」というようなものを書くようになり、非常に興味がない人権作文になります。
そのため、人権作文の書き出しは、エピソードにしたり、セリフにしたりするなどして工夫することが大切です。
エピソードの書き出しの例文としては、次のようなものが挙げられます。
「ある冬の日、午後から雪が降り始めました。家に帰ろうとしていた自分の頭には雪が降っていました。公園を通っていたときに、ふと障害者を見かけました。……」
一方、セリフの書き出しの例文としては、次のようなものが挙げられます。
「あ、障害者がいる…」冬休みに雪が降る公園で障害者を見かけました。これがその障害者と自分が初めて出会った瞬間でした。……」
このように人権作文の書き出しを工夫することによって、人権作文が上手く書けるのみでなく、書く人の考える力が育ってきます。
人権作文の書き出しは具体的にテーマを選択した理由を書く
具体的にテーマを選択した理由を、人権作文の書き出しではわかりやすく書きましょう。
人権作文の書き出しでは、次のようなことを意識しましょう。
- いじめ・障害者など、人権問題のテーマを明確にする
- テーマを選択した理由について、きっかけになったのは「いつ、どこで、何が」を説明する
- テーマについて自分が今までに抱いていた考え方やイメージも入れ込む
人権作文の書き出しは、テーマを「承」で掘り下げる前の部分になります。
どのようなことについて書いた人権作文かを明確にして、きちんと読む人が理解できるような書き出しにしましょう。
人権作文の書き出しは、導入部でメインの箇所に繋がるところであるため、長文で書くのは駄目です。
人権作文は、5枚以内の400字詰めの原稿用紙で書く必要があるため、書き出しの部分は1枚くらいの原稿用紙を目安にしましょう。
人権作文の書き出しの「起」が長文になれば、掘り下げて「承転結」の内容が書けなくなるため、簡潔にまとめることが大切です。